院長コラム第4回
いぼ痔ができるメカニズム🧑🎓
〜いぼ痔は体調のバロメーター〜
⑴いぼ痔のメカニズム👨🏽🎓
肛門は開く閉じる機能を持ったところです🙂。閉じている時には臭いも漏らさないように隙間なく閉じなくてはなりません🤨。
そのための肛門には隙間なく閉じるためにクッション💭の役割をする細い静脈の集まりがあります。 外痔静脈叢と内痔静脈叢🤩です。これらによって肛門は隙間なく閉じることができるのです🤗。
🧐ちなみに叢(そう)という漢字は草むらとも読む漢字です。細い静脈が草むら🌿🌳のように集簇している様を表現したものと思います。
心臓🫀から出た血液(動脈血🩸)は、肛門部で折り返し静脈血🩸となって心臓🫀に戻ります。その動脈→静脈の折り返し地点になるのが内痔静脈叢と外痔静脈叢です。
そのため痔動脈の位置に一致していぼ痔ができます(3時🕒.7時🕖.11時🕚方向)
ここが生活習慣🌶️⛳️や排便習慣💩などによってうっ血が繰り返され、 うっ血が常態化し腫瘤(しこり)となったものが"いぼ痔"です。
つまり、 細静脈が 静脈瘤(静脈のこぶ)に変化しうっ血が起こり易い状態になっているこれがいぼ痔(痔核)の正体です。
そのため日の体調によって、うっ血の程度が変化するためいぼ痔の大きさも変化します。体調良い時🙂は小さく、体調悪いとき😨は大きくなります。
☆正にいぼ痔は健康のバロメータです🧐
肛門には3方向から動脈の血液がやってきます。その位置の内痔静脈叢と外痔静脈叢にうっ血が起こりやすく、 この3カ所(⏰3時、7時、11時方向)にいぼ痔ができやすいのです。
直立二足歩行🚶♂️の人類は心臓🫀と肛門が上下↕️の位置関係にあります。重力によって内、外痔静脈叢にうっ血が起こりやすいのです😳。
一方、四足歩行🐈🦓🦮の動物は心臓と肛門が平行↔️の位置関係なので、人類のような頻度でいぼ痔は発症しません。
故に、いぼ痔は人類の宿命的な病気と言われます😫
うっ血は直腸肛門部への負荷によって助長されます。
⑵いぼ痔ができる原因👩🎓
肛門に負担をかける5つの原因
❶重力による負荷
立ちっぱなし🧍♂️、山登り🏔️、マラソン🏃、 ウェイトトレーニング🏋️♂️
❷圧迫による負荷
座りっぱなし💻、長時間の運転🚗、妊娠🤰
❸いきみによる負荷
分娩🫄。ウェイトトレーニング🏋️♂️。便秘💩。ゴルフ🏌️♀️。咳️😷
❹体調の不良
疲労😮💨 風邪🤧
❺病気
肝硬変🤢慢性的に咳がでる病気😷
*肝臓が硬くなり静脈血が肝臓せき止められて肛門部にうっ血が起こります
*咳で腹圧がかかり肛門部に圧力が加わります
⑶いぼ痔の治療👨🏽🎓
病気の進行度によって3つの治療法
❶薬による治療💊
肛門に入れる薬(坐薬.注入軟膏)、飲む薬、 漢方薬などや整腸剤や下剤などを適宜組み合わせて使用します。
❷ジオン注射による治療💉
すべてのいぼ痔に適用があります。
根治が期待できるのは、いぼ痔分類の3度前半までだが4度でも症状の緩和になります。
4箇所に注射する🤨
いぼ痔が小さくなる🤩
❸手術治療🧑⚕️
一般的に1週間程度の入院が必要だが、病院🏥によっては日帰り手術で行えます。
入院手術→1週間前後の入院と数日の自宅安静が必要です。
日帰り手術→比較的軽度のいぼ痔に対して適応とされますが、レーザーメスを使用したクランプトレーザー法では中~重度のいぼ痔でも日帰り手術で行えます(自費治療)。
文章責任 八王子クリニック 井藤尚文