スキンタグとは、肛門のまわりにできるやわらかい皮ふのふくらみです。

見た目が気になるだけでなく、排便後に拭きにくかったり、不快感の原因になることもあります。

多くの場合、いぼ痔（内痔核）やキレ痔（裂肛）などの肛門の病気がきっかけでできるため、スキンタグだけを切除しても、根本的な改善にはなりません。原因となった肛門の病気も一緒に治療する必要があります。

❶ キレ痔型

排便時に肛門が切れる「キレ痔（裂肛）」が原因で、肛門が狭くなった部分を補うように皮ふがのびてできるタイプです。キレ痔が治ったあとでも、皮ふのたるみ（スキンタグ）だけが残ることがあります。

❷ いぼ痔型

いぼ痔（内痔核）が腫れたり炎症を起こしたあとに、皮ふがたるんで残るタイプです。いぼ痔が落ち着いても、皮ふだけがふくらんだままになります。

❸ 複合型

キレ痔といぼ痔の両方が関係しているタイプです。それぞれの影響で、より複雑な形のスキンタグが残ることがあります。

出産後にスキンタグができた。下着が汚れるのでストレスがあった。以前相談したクリニックでは病気ではないので切れないと言われたが、手術できることを知り受診した。

排便時の痛みがあり下剤で便をゆるくしていた。痛みが改善せずスキンタグも気になるため切除を希望された。

半年前に他のCLで裂肛と言われた。スキンタグは治せないといわれたが気になるため手術を希望して来院された。