当院のCT検査における特徴
- AI搭載マルチスライスCTを導入
- 肛門・直腸疾患に特化した独自の撮影法で、痔ろうの走行や膿瘍の広がりを正確に把握
- 3D画像処理に対応し、複雑な痔ろうや直腸周囲の病変を立体的・多角的に評価
- 手術前の精密評価から他疾患の除外診断まで、肛門外科診療と一体化した検査体制
AI搭載マルチスライスCTとは

マルチスライスCTとは、一度の撮影で体の断面を多数のスライス画像として取得できる高性能なCT装置です。従来のCTよりも短い撮影時間で、より多くの情報を取得できるため、体への負担を抑えながら高精度な画像を得ることができます。



当院に導入しているCT装置にはAI機能が搭載されており、画像の補正処理や信号強度の最適化を自動で行います。これにより、ノイズの少ない鮮明な画像が得られ、微細な病変の描出精度が向上します。最終的な診断は、経験を積んだ医師が画像を精査して行います。
また、低線量での撮影にも対応しており、被ばく量を抑えながら必要な情報を得ることができます。
肛門・直腸疾患に特化したCT撮影法
一般的な腹部CTは、仰向けの状態で撮影するのが標準的です。しかし当院では、肛門・直腸の病変をより明確に捉えるために、うつぶせの姿勢で撮影し、さらに直腸の走行に合わせて撮影角度を細かく調整する独自の撮影法を採用しています。
一般的な撮影法

肛門病変に特化した撮影法

この方法により、肛門周囲の構造を鮮明に映し出すことができ、痔ろうの走行経路や膿瘍の広がりを精度高く確認できます。さらに3D画像処理を組み合わせることで、立体的な病変の把握が可能となり、手術計画の立案にも役立てています。
複雑な経路を持つ痔ろう(複雑痔ろう・高位痔ろうなど)や、肛門周囲膿瘍の術前評価においては、この撮影法が特に有効です。
よくある質問
CT検査は痛いですか?
撮影自体は痛みを伴いません。装置の中に横になり、指示に従って息を止めていただくことで検査が完了します。
被ばくは心配ですか?
当院では低線量での撮影に対応しており、必要最小限の線量で撮影できる機器を使用しています。1回のCT検査による被ばく量は、日常生活の自然放射線と同程度の範囲であり、安心して検査をお受けいただけます。ただし、妊娠中の方は事前にお申し出ください。
痔の診断にもCT検査は使われますか?
痔核(いぼ痔)の診断には通常CTは用いませんが、痔ろうや肛門周囲膿瘍など、深部の病変が疑われる場合には、術前評価としてCT検査が有用です。特に複雑な経路を持つ痔ろうでは、CT画像によって病変の全体像を把握することが安全な手術の計画に役立ちます。
バーチャル大腸内視鏡検査との違いは何ですか?
バーチャル大腸内視鏡検査(3D-CTC)は、CTと3D画像処理を組み合わせて大腸の内側を観察する検査で、大腸がんやポリープの検出を目的としています。一方、通常のCT検査は腹部全体や肛門周囲の病変を評価するものです。目的や対象が異なるため、症状に応じて医師がご案内します。