話題の病気

年代別ドック診断

胃がんについて

音楽グループ・ダンサーの中尾翔太(なかお・しょうた)さんが胃がんのため7月6日お亡くなりになりました。22歳という若さでした。
中尾さんは2017年末から体調不良が続き、受診した病院で行った精密検査でがんが見つかりました。 その後2018年3月に胃がんであることを公表し芸能活動を休止、治療に専念していました。

胃がんとは

胃がんは、胃の壁の内側にある粘膜に発生します。内側の粘膜から徐々に外側に向かって、がんが広がっていきます。 特殊な胃がんとして、主に胃壁の中で広がって粘膜の表面にはあまり現れない「スキルス胃がん」があります。
胃がんの発生については多くの研究が行われており、いくつかのリスク要因が指摘されています。中でも、喫煙や食生活などの生活習慣や、ヘリコバクターピロリ菌の持続感染などが胃がん発生のリスクを高めると評価されています。
日本人のヘリコバクターピロリ菌の感染率は、中高年で高く、若年層では近年低下傾向にあります。ヘリコバクターピロリ菌に感染した人のすべてが胃がんになるわけではありませんが、現在、除菌療法が胃がんにかかるリスクを低くするという研究結果が集積されつつあります。
(国立がん研究センター がん情報サービスより抜粋)

2016年のがん死亡順位

1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 肝臓 膵臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸7位
女性 大腸 膵臓 乳房 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸2位、直腸9位
男女計 大腸 膵臓 肝臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位
国立がん研究センターがん情報サービス 統計に基づく

2013年のがん罹患順位

1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 前立腺 肝臓 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸4位、直腸5位
女性 乳房 大腸 子宮 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸7位
男女計 大腸 乳房 前立腺 大腸を結腸と直腸に分けた場合、結腸3位、直腸6位
国立がん研究センターがん情報サービス 統計に基づく

胃がんの病期別生存率

病期 全症例
症例数 11,507 1,515 1,892 3.255 18,514
5年相対生存率 97.3% 65.7% 47.2% 7.3% 73.1%
全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査 KapWeb(2016年2月集計)より

胃がんは日本のがん死亡者数のうち男性では2番目、女性では4番目に多く、女性より男性が多く罹患するがんです。 40歳を過ぎると徐々に発生率が増えており、働き盛りの年代から検査をすることが大変重要となります。
他のがんに比べて早期がんの生存率が高いので、早期発見・治療を可能とするためにも定期的ながん検査を受ける事が望まれます。

「胃がん」の早期発見に最適な人間ドックコースのご案内

急性心不全について

俳優の大杉漣(おおすぎ・れん)さんが21日、急性心不全のため死去しました。66歳でした。 大杉さんは20日午後9時ごろまでTV撮影を行い宿泊先に戻り、共演者らと食事をしたあとに自室に戻ってから腹痛を訴えたそうです。 大杉さんの意識もしっかりとしていた為、関係者と共にタクシーで病院に向かい検査・治療を受けましたが、数時間後お亡くなりになりました。

急性心不全とは

今回発表された急性心不全という病名ですが、これは何らかの原因によって急激に心臓のポンプ機能(血液を送り出す力)が低下し、最終的には心臓停止を起こし死に至る状態をいいます。 心臓機能の低下・停止が起こる原因としては、心臓の血管が詰る急性心筋梗塞や心臓自身の炎症によって起こる急性筋炎などの心臓に原因がある場合と、大動脈解離や動脈瘤の破裂、肺の血管が血栓で詰まるなど心臓以外の疾患によって引き起こされる事もあります。 今回の大杉さんだけではなく多くの方が何らかの原因によって突然死で亡くなられています。 このような突然死を招く病気などは、一般的におこなわれる健康診断で見つける事は非常に難しく、より精密な検査が行える人間ドックによって、全身の隅々まで詳細に調べることで早期発見・早期予防を心掛けることが非常に大切です。

「急性心不全」の早期発見に最適な人間ドックコースのご案内

膵臓がんについて

元プロ野球選手・監督の星野仙一さん(70歳)が1月4日にお亡くなりになりました。死因は膵臓がんでした。 2016年7月に急性膵炎を発症したことをきっかけに詳しい検査を行ったところ膵臓がんであることが判明したそうです。

膵臓がんとは

膵臓は胃の後ろ側に位置し、長さ20cmほどの細長い臓器です。 体の深部に位置し、がん特有の自覚症状が出にくいため、早期発見が非常に難しいがんです。
また、他の臓器に非常に転移しやすいので、発見された時点で悪性度・ステージが高く予後が不良です。 さらに他の早期がんと5年生存率を比べると、肺がんは83%、胃がんは97%、大腸がんは98%ですが、すい臓がんは41%と非常に生存率が低いがんです。(国立がん研究センター・全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査2016年2月集計)
このようにすい臓がんは発見が難しく、予後のとても悪いがんの早期発見・予防を行うためには、定期的な人間ドックが非常に重要となります。

2017年の男女別がん死亡率・罹患率予測

2017年男性のがん死亡率、罹患率

2017年女性のがん死亡率、罹患率

国立がん研究センター「2017年のがん統計予測」 に基づく

「膵臓がん」の早期発見に最適な人間ドックコースのご案内

脳動脈瘤について

ダンス&ボーカルユニットTRFのDJ KOOさん(56)が、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」の収録で行った当院のMRI検査で脳動脈瘤が見つかり手術を受けました。
脳動脈瘤とは、血管の一部が風船のように膨らんで他の器官を圧迫したり、破裂すれば出血し死に至る病気です。そしてこの膨らみが破裂したものが、くも膜下出血です。
くも膜下出血は突然死の一因でもあり、死に至らない場合でも言語障害や麻痺などの重い後遺症をもたらすことも少なくありません。「発症してから」の治療では遅く、「発症を防ぐための予防」が重要です

平成28年人口動態統計(確定数)の概況

死亡順位 疾患 人数
1位 悪性新生物(がん) 372,986
2位 心疾患 198,006
3位 肺 炎 119,300
4位 脳血管疾患 109,320
5位 老 衰 92,806

2主な死因別死亡数の割合(平成28年)

主な死因別死亡数の割合(平成28年)

脳血管障害死亡者 内訳

疾患 人数
脳梗塞 62,277
脳内出血 31,975
くも膜下出血 12,318
その他の脳血管疾患 2,750

日本人の死亡原因の第4位が脳血管障害であり、脳血管障害の第3位が脳動脈瘤です。

脳動脈瘤とは

脳内の動脈に何らかの原因で血管内にこぶ(瘤)のようなものが出来たことを指します。 この脳動脈瘤が破れてしまうと「くも膜下出血」という病気となります。 くも膜下出血を発症すると、約半数の人が亡くなってしまうという生命にかかわる大変恐ろしい病気です。

脳動脈瘤の予防について

当院の脳ドックは、こだわりの7種類ものMRI撮影法を行い、脳のあらゆる病気を早期発見し、早期治療へと結びつけます。

「脳動脈瘤」の早期発見に最適な人間ドックコースのご案内

脳動脈瘤などの脳の検査を含む人間ドックの各コースをご用意しております。 前兆や不安のある方は、お気軽にお問い合わせください。 当院の経験豊かな人間ドック専門スタッフが誠心誠意ご対応致します。

乳がんについて

乳がんを患い闘病中であったフリーアナウンサーの小林麻央さん(34歳)が6月22日にお亡くなりになりました。

日本では乳がんで亡くなる女性が50年前と比較すると約7倍と増加の一途をたどっています。 乳がんは胃がんや大腸がんのように年齢が高まるとともに増えるがんとは異なり、30歳代から増加をはじめ、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎えます。 また、女性のがん罹患順位では第1位、がん罹患者の5人に1人が乳がんを患っています。 しかし、乳がんによる死因順位は第5位で、乳がんで亡くなる方は10人に1人の割合です。 このように、罹患順位より死亡順位が低い事から、早期発見・治療を行えば死亡率はより下がると考えられます。 若ければ若いほどがん細胞が活発化しやすいため、早い段階から乳腺エコーやマンモグラフィ・乳腺MRIなどの検査を定期的に受診することをお勧めします。

乳がんの死亡数推移

乳がんの死亡数推移

厚生労働省人口動態統計(概数)に基づく_2017年6月2日発表

女性のがん年齢別罹患率比較

女性のがん年齢別罹患率比較

国立がん研究センターがん情報サービス 統計に基づく

2018年 女性のがん死亡率・罹患率予測

2018年 女性のがん死亡率・罹患率予測

国立がん研究センター「2018年のがん統計予測」 に基づく

「乳がん」をメニューに含む人間ドックコースのご案内

八王子クリニックでは、乳がんなどのがんの検査を含む人間ドックの各コースをご用意しております。 前兆や不安のある方は、お気軽にお問い合わせください。 当院の経験豊かな人間ドック専門スタッフが誠心誠意ご対応致します。

大腸がんについて

6月2日に歌手の財津和夫(69)さんが、大腸がんを患っていることを発表しました。 5月下旬に腸閉塞の治療のため入院・精密検査を受けたところ、大腸がんが見つかったそうです。

大腸がんとは

大腸がんとは、長さ約2m程の臓器・大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)に発生するがんの事です。 日本人は、大腸のS状結腸と直腸にがんができやすいと言われ、40歳以降から急激に増加していきます。 大腸がんは、粘膜の細胞から発生した腺腫という良性のポリープの一部ががんに変化して発生したものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。
早期の段階では自覚症状は特になく、多い症状としては、血便、下血、腹痛、貧血、原因不明の体重減少などがあります。 中でも出現の頻度が高い血便については、痔などの良性疾患でも起こるため、大腸がんの早期発見のためには早めに病院で受診することが大切です。

大腸がんの死亡数と罹患数

1年間に大腸がんと診断された人数(罹患数:りかんすう)は、2013年では男性は約7万4千人、女性は約5万6千人であり、増加傾向にあります。 また、臓器別にみると、大腸がんは男性3番目、女性は2番目に多いがんです。

罹患数(2013年)
性 別 罹患順位 人 数
男性 3位 74,881人
女性 2位 56,508人
死亡数(2015年)
性別 がん死因順位 人数
男性 3位 26,818人
女性 1位 22,881人

2017年の男女別がん死亡率・罹患率予測

2017年男性のがん死亡率、罹患率

2017年女性のがん死亡率、罹患率

国立がん研究センター「2017年のがん統計予測」 に基づく

大腸がんは早期発見で100%近く完治するがんです

日本の死亡者数のうち男性では3番目、女性では2番目に多いがんである大腸がん。40歳から年を重ねるにつれて発生率が増えており、働き盛りの年代から検査をすることが大変重要となります。
大腸がんは、胃がん、乳がんなどと並んで、早期発見・早期治療によって生存率が高くなるがんの一つで、早期発見は極めて重要です。大腸がんは早期であればほぼ100%近く完治しますが、一般的には初期の大腸がんには自覚症状がほとんどなく、腹部の違和感など日常的に起こる症状が多いため、そのうちに治るなどと自己判断しがちです。

「大腸がんの検査」をメニューに含む人間ドックコースのご案内

八王子クリニックでは、大腸がんなどのがんの検査を含む人間ドックの各コースをご用意しております。 前兆や不安のある方は、お気軽にお問い合わせください。 当院の経験豊かな人間ドック専門スタッフが誠心誠意ご対応致します。

脳梗塞について

落語家・桂ざこば(69)さんが5月27日に「塞栓(そくせん)性脳梗塞」を発症し、病院に緊急入院されました。劇場に到着した際に、足元がふらつき、言葉も不明瞭で会話が成り立たなかった為、劇場関係者が救急連絡をしたそうです。
精密検査の結果、脳梗塞に加え「左中大脳動脈閉塞(へいそく)症」である事も判明し長期の入院治療が必要と診断されました。

日本人の脳梗塞を含む脳血管障害は死因の第4位であり、脳血管障害の約6割は脳梗塞で亡くなられています。脳梗塞の死亡率は15%程度なのですが、後遺症が残る方が非常に多い病気です。 また、3年以内の再発率が20~30%と高く、再発するたびに症状が悪化していく性質があります。

平成28年人口動態統計(確定数)の概況

死亡順位 疾患 人数
1位 悪性新生物(がん) 372,801
2位 心疾患 197,807
3位 肺 炎 119,206
4位 脳血管疾患 109,223
5位 老 衰 92,759
脳血管障害死亡者 内訳
疾患 人数
脳梗塞 62,277
脳内出血 31,975
くも膜下出血 12,318
その他の脳血管疾患 2,750

国立がん研究センター「2017年のがん統計予測」 に基づく

2017年男性のがん死亡率、罹患率

日本人の死亡原因の第4位が脳血管障害であり、うち脳梗塞が約6割を占めています。

脳梗塞とは

脳に血液を供給している動脈や、ごくまれに脳から不要物を運びだす静脈が詰まることで起こる症状です。 脳の血管が極端に狭くなったり詰まったりすると、その先に血液が流れなくなり、脳に必要な酸素やブドウ糖が行き渡らなくなります。わずかな酸素不足でも脳細胞は働きが鈍り、この状態が長く続くと脳細胞の一部は死んでしまいます。

胃がんの早期発見のカギは内視鏡検査とピロリ菌。 ① 脳血栓・・・徐々に進行します。
動脈硬化で狭くなった脳動脈が徐々にふさがって詰まります。脳の深部の細い動脈(15mm以下。多いのは数mmから5mm程度。)が高血圧によって詰まるラクナ梗塞と、太い脳動脈が動脈硬化により狭くなった血管の内腔が血栓で詰まるアテローム血栓性梗塞があります。 ラクナ梗塞は、日本人に一番多い脳梗塞ですが、脳梗塞の中では比較的軽傷で、後遺症が殆ど残らないこともあります。発症する時間帯は、特に睡眠中に多いのが特徴です。 アテローム血栓性梗塞は、現在、増加傾向にあります。発症する時間帯は、特に睡眠中に多いのが特徴です。
② 脳塞栓・・・突然発症します。
脳以外の部位に発生した血栓(例えば、不整脈などが原因で心臓にできてはがれた血栓 ー心原性脳梗塞ー)が脳動脈に流れ込んで詰まり、突然発症して、麻痺や意識不明となります。
脳梗塞の中では、心臓病が原因で起こる「心原性脳塞栓症」が全体の約30%を占めています。「心原性脳塞栓症」は太い血管に血栓が詰まるため、他の脳梗塞と比べて症状が重く、死亡率は高くなります。日中の活動時に起こることが多いのが特徴です。 また、原因となる不整脈などがある場合には年齢に関係なく、若い世代でも発症します。

脳梗塞の再発率

脳梗塞は3年以内に20〜30%程度が再発すると言われています。さらに1年以内の再発率を各梗塞ごとに見ていくと、
・ラクナ梗塞 4〜5%
・アテローム梗塞 5〜6%
・心原性梗塞 7〜8%
基本的に脳以外の部分に原因が有る心原性脳梗塞の再発率が高めとなっています。
また、脳梗塞は再発をするたびに症状が悪くなっていくという性質があります。これは、1回目では脳の他の部位で補ってきた機能が、2回目3回目と再発して損傷範囲が広がり、カバーできなくなるからでしょう。この後遺症は、重度のものになると寝たきりの状態になってしまいます。 実は、脳梗塞を起こした人の半数が、寝たきりの状態になる重度の後遺症を起こしているのです。

「脳梗塞の検査」をメニューに含む人間ドックコースのご案内

当院の人間ドックでは、「マルチスライスCT」や「MRI」を使用し脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血等)を早期発見いたします。頭痛やめまい、高血圧、糖尿病、脂質異常症(コレステロール)、喫煙など、脳の病気と関係がるとされる病状をお持ちの方、血縁者が脳疾患にかかったことのある方は年齢を問わず一度、人間ドックの受診をお勧めしています。

肺がんについて

歌舞伎役者の中村獅童さん(44)が早期の肺腺がんを患っている事を公表しました。 定期健康診断でがんの疑いが発覚し、数日の検査入院で詳しく検査した結果、初期の肺腺がんと診断されたとのことです。

肺がんとは

肺がんには大きく分けて小細胞がんと非小細胞がんがありますが、肺腺がんは非小細胞がんに分類されます。 肺腺がんは、喫煙の習慣がない方でも発症する可能性が高いがんの一種であり、早期がんの場合は、咳や胸の痛みなどもほとんどないため、定期的ながん検診や健康診断などで偶然見つかるケースが多いです。
一般的に行われる胸部レントゲン検査は心臓や骨などの死角によってがんの発見が難しくなります。 しかしマルチスライスCTを用いた検査では、最小0.5mmの薄さの体の断面図を数百枚以上撮影するので、レントゲン検査のような死角がなく、詳細な画像が得られる為、がんの早期発見が可能になります。

2017年の男女別がん死亡率・罹患率予測

2017年男性のがん死亡率、罹患率

2017年女性のがん死亡率、罹患率

国立がん研究センター「2017年のがん統計予測」 に基づく

「肺がん」の早期発見に最適な人間ドックコースのご案内

ご予約・お問い合わせ

TEL

人間ドックコールセンター

042-660-8846

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