「痔の手術は痛い」「何日も入院が必要」というこれまでの常識を覆し、患者様のQOL(生活の質)を維持したまま根治を目指すのが、当グループ独自の「クランプトレーザー法(スリーパーツ法)」です。
本記事では、30年間で3万例以上の手術実績を誇る斗南堂グループが、クランプトレーザー法(スリーパーツ法)の定義や仕組み、なぜ翌日からの仕事復帰が可能なのかという医学的根拠について詳しく解説します。
クランプトレーザー法(スリーパーツ法)の定義と基本コンセプト
クランプトレーザー法(スリーパーツ法)は、理事長の井藤尚文が約30年の歳月をかけて開発した、商標登録済みの独自術式です。最大のコンセプトは、「日帰り手術用として最初から設計されている」点にあります。従来の手術が「入院を前提として発展したものを、結果的に日帰りで実施している」のに対し、本法は「小さな傷から病変(痔核)の中身だけをくり抜く」という低侵襲な設計がなされています。
開発の歴史:天才外科医パークスの理想を現代技術で実現
この術式の根底には、1958年に天才外科医パークスが提唱した「パークス法」の概念があります。
パークス法の理想と限界
パークスは、痔核を「皮膚や粘膜の下にある病変」と捉え、表面を切り取らずに病変だけを除去する理想的な術式を考案しました。しかし、当時は止血のための高度な医療機器がなく、術者の技量によって結果に大きな差が出るため、広く普及することはありませんでした。
CO2レーザーによる進化
当院では、パークス法の理想を現代のCO2レーザー技術によって汎用化することに成功しました。 レーザーの「フォーカスビーム」を用いることで、周囲組織へのダメージを抑えながら精密な剥離が可能です。剥離の際、真皮層が露出した指標となる「ホワイトウォール(白い壁)」を確認しながら進めるため、確実かつ安全な痔核除去が実現しました。
「超ハイブリッド手術」を構成する3つの柱
クランプトレーザー法(スリーパーツ法)は、以下の3つの技術を組み合わせた「超ハイブリッド手術」と定義されます。
痔核切除: 肛門鏡を用いて過剰な皮膚・粘膜の中心部を最小限に結紮切除します。
痔核郭清(アンダーマイニング手技): 小さな切開創からレーザーを用い、粘膜下の痔核病変のみを丁寧に剥離・除去します。
ジオン注射(硬化療法): 直腸側の内痔核に対してジオン注射(ALTA療法)を併用し、確実に硬化・消退させます。
これらを組み合わせることで、従来の「一塊として大きく切り取る」術式に比べ、痛みや出血のリスクを飛躍的に低減させています。
数字で見る実績:なぜ「翌日から仕事復帰」が可能なのか
当グループが「翌日から制限なしの生活」を謳えるのは、裏付けとなるデータがあるからです。日本大腸肛門病学会でも発表された、約1,500例の手術成績は以下の通りです。
- 日帰り手術率:100%(どんなに重症な痔核でも入院は不要です)
- 翌日の仕事への影響なし:99.7%
- 翌日の強い痛みなし:92.2%
- 重大な出血合併症:0%
この結果により、トラック運転手やダンサーなど、身体を酷使する職業の患者様であっても、手術翌日から制限なく復帰することが可能となっています。
自由診療だからこそ可能な「制約なき医療」
クランプトレーザー法(スリーパーツ法)は、自由診療による日帰り手術です。保険診療には「全国一律の標準的な治療」という安心感がある一方で、使用できる機器や手法に一定の制限があります。
私たちが自由診療を選択しているのは、「患者様にとって最善と思われる手段を、制約なくすべて実行するため」です。 手間と時間をかけ、高度なレーザー技術や麻酔法を組み合わせることで、「痛みをゼロに近づけ、即日の社会復帰を可能にする」という質の高い医療を提供し続けています。
よくある質問(Q&A)
Q1. 手術時間はどのくらいですか?
麻酔の開始から終了まで、通常10分〜15分程度で完了します。
Q2. 4度の重症ないぼ痔でも日帰りで治りますか?
はい、可能です。他院で「入院が必要」と言われた4度痔核や嵌頓(かんとん)痔核、複雑な痔瘻であっても、当院では全例日帰りで対応しています。
Q3. 術後の通院回数は?
標準的なケースでは、手術翌日、1週間後、2週間後の計3回の通院で治療が完了します。治療期間も3〜5週間と、従来(1〜2ヶ月)に比べて大幅に短縮されています。
まとめ
クランプトレーザー法(スリーパーツ法)は、単に「痔を治す」だけの手術ではありません。患者様の大切な仕事や生活、そしてプライドを守るための「生活を止めない医療」です。
「手術が怖くて何年も悩んでいた」という患者様から、「生まれ変わったような気持ちだ」と感謝の言葉をいただくことも少なくありません。もし、痔の症状で悩みながらも、入院や痛みの不安から一歩踏み出せずにいるのであれば、ぜひ一度当院へご相談ください。私たちは、日本で最も多くの症例を見てきた専門医として、患者様に最適な治療を提案いたします。