大腸がん検査について
大腸がんの早期発見は大腸内視鏡です。
そして予防はポリープ切除です。
検査について
検査のポイント1 – 大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査では臓器を直接観察して検査を行うため観察と同時に細胞採取やポリープ切除を行う事ができ、病気を見逃すことが少ないのが特徴です。大腸がんはもちろん、大腸ポリープ、大腸憩室、炎症などの病気も発見する事が出来ます。
大腸がんの大半はポリープが時間の経過とともに悪性・がん化して大腸がんに変化します。この、前がん病変であるポリープを切除することが大腸がんの予防につながります。
しかし、大腸内視鏡検査は比較的苦痛を訴える検査だと言われていますが、鎮静剤を使用することで眠っている状態で検査を行うことが可能です。
検査のポイント2 – 大腸3D-CT(バーチャル大腸内視鏡)
大腸3D-CTは内視鏡を挿入せずに大腸を診断する新しい大腸検査方法です。 米国では、15施設での約2500症例を対象としたトライアルと、約3000症例の臨床試験が行われ、有効な大腸がん検診法としてガイドラインに掲載された信頼のある検査です。
大腸がんの検査は内視鏡で行われていましたが、内視鏡を挿入する為には事前に下剤の服用が必要であり、一度の検査に4時間ほどの時間が必要です。
一方、バーチャル大腸内視鏡検査では、内視鏡を挿入せず、コンピューター処理によって大腸の三次元画像を作成して大腸の腫瘍性病変などを診断します。炭酸ガスを注入しマルチスライスCT撮影を行います。終了後、日常生活ができます。
検査方法
前日の簡易な食事制限のみ。大腸に炭酸ガスを注入しマルチスライスCTで検査します。
- 検査前 トイレに行き検査に備える。
- 炭酸ガスで大腸を拡張 肛門に細いチューブを挿入して大腸へガスを注入。
- CT撮影 仰向け、横向きでそれぞれ撮影。撮影時間は10秒程度。
- 検査終了 炭酸ガスは直ぐに吸収されるので、検査後の不快感が少ない。
大腸内視鏡と大腸3D-CTの比較
大腸内視鏡の メリット |
大腸3D-CTの メリット |
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大腸内視鏡の デメリット |
大腸3D-CTの デメリット |
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大腸内視鏡での 発見事例 |
大腸3D-CTでの 発見事例 |
大腸がんは早期発見で100%近く完治するがんです
日本の死亡者数のうち男性では2番目、女性では1番目に多いがんである大腸がん。40歳から年を重ねるにつれて発生率が増えており、働き盛りの年代から検査をすることが大変重要となります。
大腸がんは、胃がん、乳がんなどと並んで、早期発見・早期治療によって生存率が高くなるがんの一つで、早期発見は極めて重要です。大腸がんは早期であればほぼ100%近く完治しますが、一般的には初期の大腸がんには自覚症状がほとんどなく、腹部の違和感など日常的に起こる症状が多いため、そのうちに治るなどと自己判断しがちです。
男女別がんの死亡割合
厚生労働省「令和4年人口動態統計(確定数)の概況」に基づく
大腸内視鏡検査
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大腸内3D-CT検査
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