すい臓がん検査


すい臓がんについて
すい臓は腹部の奥(胃の裏側)にあるため、がんの早期発見が非常に難しい臓器です。
更に、胃がんや肺がん、大腸がんなどのような公的ながん検診がありません。
その理由はCTやMRIなどの先進医療機器でしか発見できないからです。
その結果がんの早期発見が難しいため、すい臓がんは死亡率が高く、5年生存率(※1)が著しく低いのです。
がん死亡数順位(2021年)
出典:厚生労働省「2021年人口動態統計(確定数)」
5年生存率:がんと診断された場合に治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標の一つ。100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味します。
他のがんと比較して、早期発見がむずかしく、とても治りにくい。
日本人のがん全体の5年生存率は66.2%。
すい臓がんに関しては生存率が12.7%とひと際低い割合となっています。
出典:国立がん研究センター がん情報サービス「5年生存率集計報告書」
これは、すい臓がんが ❶ 症状が出にくい ❷ 進行速度が速い ❸ 発見されても治療できないケースが多い という特徴から来ます。
すい臓がんは早期発見がとても重要!
もっとも進行したステージⅣの5年生存率はわずか1.7%しかなく、早期に発見し、治療することが何よりも大切です。
出典:国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2012年3年生存率、2009年から10年5年生存率公表喉頭・胆嚢・腎・腎盂尿管癌3年初集計」
検査について
腹部MRI(MRCP)
主に肝臓、膵臓、胆嚢をみる検査です。放射線や造影剤を使用しないため、身体に大きな負担なく検査を受けられます。MRCP(Magnetic resonance cholangiopancreatography:磁気共鳴胆管膵管撮影)では胆管や膵管の状態がわかるため、胆管拡張症、膵管拡張症、胆石、総胆管結石、胆管がん、膵臓がんの評価などに有効です。
腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカーとは、がんの種類によって特徴的に作られる物質です。体のどこかに腫瘍ができると、血液中や排泄物中に、たんぱく質や酵素、ホルモンなどの特別な物質が増えてきます。
膵臓がんでは、CA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEAを測定します。
血液検査
血液中の膵酵素値が増加していないかを調べます。膵酵素とは膵臓で作られる酵素で、アミラーゼ、エラスターゼ1などがあります。
膵臓がんがあると、膵酵素が血液中に漏れ出て、血中膵酵素の値が高くなることがあります。
がんドック
すい臓がんコース
¥55,000(税別価格¥50,000)
所要時間:30分
検査内容
腫瘍マーカー:CA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEA
血液検査:アミラーゼ、エラスターゼ、リパーゼ、トリプシン
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