痔が治らない理由は?症状別の治療法
市販薬を使い続けても症状が改善しない、病院で薬をもらっても繰り返す。そうした「痔が治らない」という経験をしている方は少なくありません。
その原因は、単に薬が効かないというだけではなく、自分の症状を正確に理解していない、症状に合わない治療を続けている、あるいは症状が進行して薬では対応できない段階になっているなど、さまざまです。この記事では、痔が治らない理由と症状別の治療法を解説します。後半では八王子クリニック本院の治療についても紹介します。
痔が治らない理由は何か
「出血があるからいぼ痔だろう」「痛みがあるから切れ痔に違いない」といった自己判断で治療を続けている方は少なくありません。しかし出血の原因が内痔核ではなく痔ろうであったり、違和感の原因が切れ痔ではなく外痔核の炎症であったりすることもあり、自己診断と実際の症状が食い違っていれば、治療を続けても改善しません。
痔には大きく、血管が拡張して腫れるいぼ痔(痔核)、肛門の皮膚が裂ける切れ痔(裂肛)、肛門の内外に膿の通り道ができる痔ろう(あな痔)の3種類があり、それぞれ治療の考え方が異なります。同じいぼ痔でも進行度によって選べる治療は変わり、軽いうちは薬で改善が期待できても、進行するとジオン注射や手術が必要になります。自分では軽度だと思っていた症状が、実際には進行していたというケースも珍しくありません。
症状が改善しない場合の治療方法
塗り薬や座薬、内服薬は、軽い出血や初期の切れ痔、軽い炎症やかゆみといった症状の緩和には有効ですが、脱出をともなう痔や、膿・発熱をともなう痔ろう、肛門が狭くなった慢性の切れ痔には限界があります。薬はあくまで症状を和らげるためのもので、根本的な原因そのものを治すものではないためです。
薬では改善しないものの手術には抵抗があるという場合は、ジオン注射(ALTA硬化療法)が選択肢になります。メスを使わず注射で痔核を硬化・縮小させる方法で、日帰りで受けられ、保険診療の対象です。ただし痔ろうや慢性化した切れ痔には対応できません。
脱出が戻らなくなったいぼ痔や、複雑化した痔ろう、著しく肛門が狭くなった切れ痔などは、日帰り手術が必要になります。当院では、クランプトレーザー法によるいぼ痔の治療のほか、括約筋の機能を温存しながら治療するLV&SOS法(慢性の切れ痔)、ダブルドレナージ法(複雑な痔ろう)など、症状に応じた術式を用意しています。
治らない痔を放置するリスク
「いつか治るだろう」と放置している間にも、いぼ痔は少しずつ進行します。出血だけだった症状が、排便時の脱出、指で戻す必要がある状態、常に脱出したままの状態へと進むこともあり、進むほど治療の負担は大きくなります。
症状が進むと、日常生活への影響も広がります。
- 外出中の出血が心配で落ち着かない
- 座る仕事がつらくなる
- 痛みや違和感で眠りが浅くなる
- 症状が気になって集中できない
早い段階であれば薬やジオン注射で対応できることも、進行してしまうと手術以外の選択肢がなくなってしまいます。早めに相談することが、結果的にいちばん負担の少ない治療につながります。
八王子クリニック本院の痔治療
当院は1990年の開院以来、30,000例を超える痔の治療を行ってきました。この経験の中で、薬で改善する症状とそうでない症状の見きわめ方や、難しい症例への対応方法を積み重ねてきています。
薬による治療、ジオン注射、クランプトレーザー法、LV&SOS法、ダブルドレナージ法と、症状や生活状況に応じて選べる治療法を用意しており、「他院で治療できないと言われた」「薬を使い続けているが治らない」という方も多く来院されています。複雑な痔ろうや、複数の症状が重なった難しい症例でも、1回の日帰り手術で対応できる体制を整えています。
まとめ
「痔が治らない」という方の多くは、実は正確な診断を受けられていないだけかもしれません。市販薬を使い続けたり、症状に合わない治療を続けたりするうちに、治療の機会を逃してしまうこともあります。
正確な診断のうえで症状に合った治療を受ければ、多くの痔は改善が期待できます。「何度も繰り返す」「専門医の診断を受けたい」という方は、一度ご相談ください。
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