消化器の病気
気になる症状や健診結果をきっかけに、「消化器の病気かもしれない」と不安を感じている方も少なくありません。消化器のがんは、早期発見できれば治療の選択肢が広がります。ここでは、代表的な消化器の病気である胃がん・食道がん・膵臓がんについて、基本的な知識と検査の重要性をご説明します。
胃がんについて
胃がんとはどのような病気か
胃がんは、日本人に多いがんのひとつです。年間約10万人が発症し、毎年5万人近くの方が胃がんによって亡くなっています。がんによる死亡順位は男女ともに第2位に位置しており、決して他人事ではない病気です。
年齢別では40歳から70歳代に多く、60歳代にピークがあります。男女比はおよそ2対1で男性に多い傾向がありますが、若年層では女性に多く見られます。
近年は診断技術の向上により、半数以上の方が早期の段階で発見されるようになりました。早期であれば内視鏡による治療も可能で、治りやすいがんになってきています。ただし、早期の胃がんはほとんど自覚症状がなく、かなり進行しても無症状のケースがあります。また、進行が早く転移しやすい「スキルス胃がん」と呼ばれる特殊なタイプも存在し、胃がん全体の約1割を占めます。
こんな症状がある方は注意してください
以下の症状が続く場合は、早めの受診をお勧めします。
- 胃の痛みや不快感
- 胃が重い感じが続く
- 食事がつかえる感じがある
- 体重が急激に減った
- 口臭が気になる
- ゲップが頻繁に出る
- 便が黒っぽい
- 貧血による動悸や息切れ
胃がんの危険因子
下記に該当する方は、定期的な検査を受けることが重要です。
- 喫煙歴がある
- 飲酒習慣がある
- 40歳以上
- ピロリ菌に感染している
- 慢性胃炎やポリープの病歴がある
- 家族に胃がんにかかった方がいる
- 定期的な胃カメラ検査を受けていない
胃がんの予防と早期発見のために
早期胃がんの多くは、内視鏡検査(胃カメラ)によって発見されています。症状がなくても定期的に検査を受けることが、早期発見のために最も大切です。特にピロリ菌感染歴のある方は、年1回の定期検査をお勧めします。
当院では電子内視鏡を使用した胃の検査を行っています。経鼻内視鏡(鼻から細いカメラを入れる検査)にも対応しており、受診者の約8割がこの方法を選択しています。嘔吐反射が強い方や胃カメラに不安がある方でも、負担を軽減した形で検査を受けていただけます。また、鎮静剤を使用した検査も対応しており、ご希望の方はご相談ください。
「胃がんの検査」を含む人間ドックコースのご案内
- がんドック
- 全身ドック
食道がんについて
食道がんとはどのような病気か
食道がんは、がんによる死因順位で8位に位置しています。年間約2万人が罹患し、約1万2千人が食道がんで亡くなっています。5年生存率は男性で約3割、女性で約4割です。
患者数は40代後半から増加し、60代後半にピークを迎えます。男女比では男性が女性の5倍以上と、男性に多い病気です。
食道がんは初期段階では自覚症状がないことが多く、人間ドックなどの検査で偶然発見されるケースが多いのが特徴です。早期に発見できれば内視鏡による治療が可能で、治る確率は高くなります。一方、食道の周囲には血流やリンパ管が豊富なため、他の臓器やリンパ節に転移しやすい性質があります。進行した状態で発見されると治療が難しくなるため、早期発見が重要です。
こんな症状がある方は注意してください
- 胸やけが続く
- 食べ物がつかえる感じがある
- 体重が急に減った
- 声がかすれる、咳が続く
- 胸や背中に痛みがある
食道がんの危険因子
- 喫煙や飲酒の習慣がある
- 40歳以上
- 逆流性食道炎がある
- 熱いものや辛いものをよく食べる
- お酒に弱い体質
- 肥満気味
- 定期的な内視鏡検査を受けていない
食道がんの予防と早期発見のために
食道がん全体の約20%は、人間ドックなどの検査で症状がない段階に発見されています。無症状で発見された食道がんは早期であることが多く、治る確率が最も高い状態です。転移のない早期食道がんは内視鏡治療の対象になります。
上記の症状や危険因子に当てはまる方は、年1回程度の内視鏡検査をお勧めします。定期的に検査を受けることで、早期の状態で発見できる可能性が高まります。
当院では経鼻内視鏡を使用した検査を行っています。また、胃と大腸の内視鏡検査を同日に行える体制を整えており、これは日本でも数少ない取り組みです。1回の来院でまとめて検査を済ませたい方にも対応しています。
「食道がんの検査」を含む人間ドックコースのご案内
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膵臓がんについて
膵臓がんとはどのような病気か
膵臓(すい臓)は、おなかの深い部分(後腹膜)に位置する細長い臓器です。みぞおちとへその中間あたりにあり、頭部・体部・尾部に分けられます。頭部の幅は約5cm、厚さ約2cmで、尾部に向かって細くなり、全長は約15cmです。
体の奥深くに位置するため、超音波(エコー)検査では十分に確認できないことがあります。特に皮下脂肪が多い方は、エコーが届きにくく観察が難しくなるケースがあります。
膵臓がんは、他のがんと比べて早期発見が非常に難しく、治りにくいがんとして知られています。日本人全体のがん5年生存率が66.2%であるのに対し、膵臓がんの5年生存率は12.7%にとどまっています(国立がん研究センター がん情報サービス「5年生存率集計報告書」より)。
これは、膵臓がんに次のような特徴があるためです。
- 症状が出にくい
- 進行する速度が速い
- 発見されても治療が難しいケースが多い
膵臓がんの早期発見が重要な理由
最も進行したステージⅣの5年生存率はわずか1.7%です(国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録 5年生存率公表」より)。だからこそ、症状が出る前に検査で発見することが、治療の可能性を広げるうえで非常に重要です。
こんな症状がある方は注意してください
膵臓がんは初期にはほとんど症状が現れませんが、ある程度進行すると以下のような変化が起こることがあります。
- 食欲不振
- 吐き気・嘔吐
- みぞおちや背中・腰の痛みが長く続く
- 急激な体重減少
- 脂っこいものを食べると消化不良が起きやすい
- 全身のだるさ
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
- 糖尿病が急に発症または悪化した
膵臓がんの予防と早期発見のために
日本人を対象とした研究では、がん全般の予防には禁煙・節度ある飲酒・バランスのよい食事・適度な身体活動・適正体重の維持・感染予防が有効とされています。特に男性では、禁煙が膵臓がんの予防に効果的とされています。
膵臓がんの早期発見には、腹部MRIやCT検査などの画像検査が有効です。超音波検査だけでは見えにくいケースでも、MRIやCTを使うことでより詳しく調べることが可能です。当院では128列マルチスライスCT(薄い断面を連続して撮影し、体の内部を細かく確認できるCT装置)やMRI検査(磁気を利用して体の内部を詳しく調べる検査)を導入しており、消化器のがんを含む全身の状態を幅広く確認する体制を整えています。
また、当院ではDWIBS(ドゥイブス)検査(全身のMRI画像をもとにがん細胞を検出する検査)も実施しています。この検査は都内・関東圏でも実施施設が5〜6か所にとどまる専門性の高い検査で、読影(画像の診断)はこの検査法の開発者である高原太郎先生に委託しています。膵臓を含む全身のがんを1日でまとめて調べたい方にお勧めのコースです。
検査で異常が見つかった場合は、当院での診療への移行や、専門の医療機関への紹介状の発行に対応しています。
「膵臓がんの検査」を含む人間ドックコースのご案内
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消化器の病気の検査について、まずはご相談ください
消化器のがんに共通していえることは、「症状が出てから受診したときには、すでに進行している」ケースが少なくないという点です。定期的な検査を習慣にすることが、早期発見・早期治療につながります。
当院(八王子クリニック新町)は、八王子駅からアクセスしやすい立地にあります。人間ドック・健康診断から内視鏡検査・MRI・CTまで、幅広い検査に対応しており、1日で複数の検査を済ませることが可能です。年間約2,300名の方が人間ドックを受診しており、リピート率は60%以上です。
胃がん・食道がん・膵臓がんなどの消化器の病気が心配な方、どの検査を受ければよいかわからない方も、まずはお気軽にご相談ください。
診療時間
| 曜日 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
| 月 | ● | ● |
| 火 | 休診 | 休診 |
| 水 | ● | ● |
| 木 | ● | ● |
| 金 | ● | ● |
| 土 | ● | ● |
| 日 | 休診※ | 休診※ |
| 祝 | 休診 | 休診 |
午前 9:00〜11:45
午後 14:00〜17:30
※日曜は外来休診(人間ドック・各種検査のみ実施)
※科目ごとに診療時間が異なります。担当医は変更になる場合があります。
八王子クリニック新町
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