ダブルドレナージ法
(肛門括約筋温存、痔瘻根治手術)
この手術ではCO₂レーザーメスを使って肛門の筋肉(括約筋)を傷つけないように注意深く剥がし、その部分を橋のように持ち上げて括約筋を保護します。
そして、手術後に膿や分泌物がたまりにくくなるように、表と裏の両側に排出の通り道(ドレナージ)を作ります。
この方法は、「痔ろう開放術」と「痔ろうくりぬき法」という2つの手術法の良いところを組み合わせた体に優しい手術法で、日帰り手術が可能です。
肛門括約筋の表面と裏面にドレナージ創を設ける。肛門括約筋を傷つけない。
肛門括約筋を剥離して、吊り上げ括約筋の表面と裏面にドレナージ創を形成する。
痔ろう手術の種類
| 痔瘻術式 | 開放術※1 | くり抜き法※2 | ダブルドレナージ法※3 |
| 再発 | 少ない | 多い | 少ない |
| 日帰りの可否 | 日帰り又は入院 | 入院 | 日帰り |
| 肛門機能障害 | ある | ない | ない |
※1 開放術
根治性が高い長所はありますが、括約筋を貫く痔瘻では少なからず肛門機能を損傷します。
※2 くり抜き法
括約筋の損傷はありませんが、再発がしやすいと言う短所があります。
※3 ダブルドレナージ法
レーザーメスを使って肛門括約筋を傷つけないように剥がし保護します。そして術後に膿や分泌物がたまらないように、表と裏の両側に排出の通り道(ドレナージ)を作ります。
この方法は、「痔ろう開放術」と「痔ろうくりぬき法」という2つの手術法の良いところを組み合わせた手術法です。
肛門外縁の皮膚より、肛門の中にまで繋がる痔ろう
瘻管をくり抜いた後に括約筋の表面と裏面にドレナージ創を形成する。
括約筋を引き上げて、痔ろうの後壁をレーザーにて蒸散する。
*非接触性に遠方の病変に対して照射できるレーザーでなければできない手術手技)
まとめ
ダブルドレナージ法は、「くりぬき法」と「開放手術」の長所を組み合わせた痔ろう手術です。
CO₂レーザーメスを使用することで、周囲の組織を傷つけにくく、体への負担が少ないのが特徴です。
術後の痛みもほとんどなく、多くの方が翌日から普段通り仕事に復帰できます。日帰りで受けられる痔ろう手術として、非常に優れた方法だと考えます。
手術写真
30代男性 痔瘻
❶ 手術前
❷ 後壁を蒸散
❸ 手術直後
❹ 手術翌日
❺ 手術後5週間
30代男性 痔瘻
❶ 手術前
❷ 後壁を蒸散
❸ 手術直後
❹ 手術翌日
❺ 手術後5週間
30代男性 内痔核、痔瘻
❶ 手術前
❷ 6時方向痔核切除
❸ 5時方向痔瘻
❹ 後壁を蒸散
❺ 手術直後
❻ 手術翌日
❼ 手術後5週間
20代男性 痔瘻
❶ 手術前
❷ 後壁を蒸散
❸ 手術直後
❹ 手術翌日
❺ 手術後5週間
初 診
| 予 約 | オンライン、LINE、電話 |
| 受 付 | 問診票の記入 |
| 診 察 | 医師の診察 |
| 検 査 | 手術希望の方は 術前検査 |
午 前 の 手 術
| 8:00 | 来 院 |
| ▼ | 準 備 |
| ▼ | 手 術 |
| ▼ | 安 静 |
| 12:00前後 | 帰 宅 |
午 後 の 手 術
| 12:30 | 来 院 |
| ▼ | 準 備 |
| ▼ | 手 術 |
| ▼ | 安 静 |
| 16:00前後 | 帰 宅 |
手術後の通院
| 翌 日 |
| 1週間後 |
| 3週間後 |
| 5週間後 |
手術後の生活
一般的な痔の手術では、手術後の痛みや出血のリスクのため安静が必要とされてきましたが、当院で行われる低侵襲手術では翌日から普段通りの生活・仕事(肉体労働も可)行って構いません。生活リズムを崩さず動くことが術後経過を良好なものとします。
| 仕事は翌日から肉体労働も含めて行って構いません。 |
| 飲酒と香辛料などの刺激物は2週間避けていただきます。 |
| 運動は2週間避けてください。 |



